NewJeansを巡る一連の事態からみえてきた、K-POP業界の問題として、以下のような点が挙げられます。
ちなみにNewJeans事態の詳しい内容はこちら↓↓↓
アーティストの契約と権利問題
- NewJeansのメンバーが所属事務所と契約を巡って問題を抱えていることから、K-POP業界ではアーティストの契約内容や権利がしばしば不透明で、アーティストが自分の意思で活動することが難しいケースがあることが指摘されています。
- 専属契約に関する訴訟や、メンバー間の対立などが続いていることが、業界の透明性に対する疑問を生んでいます。
事務所間の対立と経営権問題
- HYBEとADOR、そしてその代表であるミン・ヒジンさんを巡る経営権争いが浮き彫りになったことで、K-POP業界の事務所間での権力闘争が、アーティストやファンにとって大きな混乱を招くことが改めて問題視されています。
- 事務所間の対立が、アーティストの活動やキャリアに悪影響を与えることが懸念されています。
アーティストの精神的負担と労働環境
- 一部のK-POPアーティストが過酷な労働環境にさらされていることがよく指摘されています。
- K-POPアイドルになるためには、練習生として1日12～16時間の練習が一般的で、ボーカル、ダンス、語学（英語・中国語・日本語）などを学びます。
- デビュー後は、新曲の発表期間中は、1日2～3時間の睡眠でスケジュールをこなすこともあり、1日に10以上のスケジュールが詰め込まれることもあります。
- 収益配分の問題については、以前は「奴隷契約」と呼ばれる不公平な契約が問題となっていたが、現在は法律改正により最大7年契約までに制限されています。
- このように事務所がアーティストの心身の健康をどう守るかは、業界全体での重要な課題です。
ファンとメディアの圧力
- ファンやメディアの過度な期待や批判がアーティストに対して精神的な圧力を与え、しばしばトラブルを引き起こすこともあります。
- SNSの誹謗中傷、サセン( 사생, 過激なファン)のストーカー行為などにより、精神的なストレスを抱えるアイドルも多いです。
- 実際にうつ病や不安障害を公表するアイドルも増えており、BTSのシュガ、TWICEのミナなどが一時活動休止をしたこともあります。
- そして今回の場合も、NewJeansファンとILLITファンの攻防は、正確な根拠もなく非難と憎しみが飛び交い、アーティストに大きなストレスを与えました。
事務所の透明性と責任
- K-POP業界の一部事務所が経営や契約に関する透明性を欠いていることが、トラブルを引き起こす原因になっています。契約や決定プロセスの不透明さがアーティストやファンに不安を与え、信頼関係の構築が難しくなっています。今後、業界全体で透明性を高めることが求められるでしょう。
近年、K-POP業界の問題を改善しようとする動きが出ています。公正取引委員会がK-POP事務所向けに「標準契約」を導入し、労働時間の制限や収益の公平な配分を求めています。
そして未成年アイドルを保護するため、韓国政府は16歳以下のアイドルの深夜活動を禁止するなど、未成年者の保護を強化しています。
企業によっては、ファンミーティングやSNSを通じてファンとのコミュニケーションを強化する一方、SNS誹謗中傷への法的対応を強化しています。
このような努力が実を結べば、K-POPは持続可能な産業として発展できるでしょう。
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