チンチャそれな?~K trend~のブログ

K-POP、ドラマを含め韓国全体的なトレンドを発信しているブログです。

ティニピン=破産ピン!?かわいい顔して財布キラーなその実態とは?

日本ブログ村に参加中です
面白いと思っていただけたら、クリックして応援していただけると嬉しいです🥹🙏
韓国ドラマ・映画の最新トレンドを発信中🎬🩷
にほんブログ村 テレビブログ 韓国ドラマへ
にほんブログ村
応援はこちら
クリックでランキングに1票入ります

 

韓国発の大人気キャラクター「ティニピン」。

現在シーズン5『 シューティングスター!Catchティニピン 』まで放送され、子供だけではなく10~20代まで、人気がひろ買っています。

hallyutoki.hatenablog.com

魔法の妖精たちが登場するアニメ『Catch!ティニピン』から生まれたこのキャラクターシリーズは、韓国だけでなく日本でもじわじわと人気を集めています。

キュートなビジュアル、カラフルなデザイン、そして何より「集めたくなる」魅力が満載!

どころがティニピンのあだ名についてご存知でしょうか。可愛すぎるティニピンですが、あだ名はそうでもない!なぜかというと「破産ピン」と呼ばれているからです。笑

いったいなぜ?と思いますね。なので、今回はティニピン=破産ピンになった理由について語ってみようと思っています。

ビジネス的にも成功キャラ

まず注目すべきは、ティニピンの商品展開のうまさです。

(1) シーズンごとに新キャラが追加され、常に「新しい欲しさ」が刺激される

(2) キャラクター数が非常に多く、コレクション欲を刺激

(3) パッケージはブラインド仕様(中身が見えない)で、何が出るか分からないワクワク感

(4) 同じキャラでも色違いや衣装違いなどのバリエーションが存在

(5) アニメの展開に合わせてタイミングよく新シリーズが発売される

これにより、「子どもがどんどん欲しがる → 親が買わざるを得ない」というループが自然に生まれるわけです。

いわばティニピンは、マーケティングとして非常に優れた商品モデルとも言えるでしょう。

うち、もう破産です…(涙)

いくら制作会社が巧みにマーケティングを展開していたとはいえ、

「破産ピン」なんていうネガティブな呼び名をメーカー側が自ら作ったわけではもちろんありません。この「破産ピン」というあだ名が決定的に広まったきっかけは、実際に商品を買っている親たちのリアルな声から始まったのです。

例)

  • 「1個じゃ終わらない!次から次へと“新しいの”が出てくる…」
  • 「子どもが全種類欲しがるけど、ブラインドだからダブりばかり…」
  • 「1つ600円前後だけど、気づいたら1万円以上使ってた…」
  • 「気づいたら棚いっぱいティニピン」

など。。。。

こうした状況から、一部のSNSでは「破産ピン」というワードが登場し、「かわいいけど、財布には優しくない!」という親たちの悲鳴混じりの愛情表現です。

とはいえ、「子どもが嬉しそうにしてるから、ついまた買っちゃう…」という声も多く、結局はティニピンの魔力に抗えない親たちが続出しているようです。

ティニピンは大ヒット、制作会社は厳しい状況?

ここまで、ティニピンが「破産ピン」と呼ばれるようになった理由を、少しユーモアを交えてご紹介してきましたが、

実はその裏には、制作会社の苦しい事情も関係していたという話もあるんです。

ティニピンは、韓国だけでなく日本でも大人気となり、その可愛らしいキャラクターやグッズは子どもたちの間で爆発的に売れました。 

しかし、ティニピンの成功にもかかわらず、制作した会社「SAMG」の経営状況は決して良好ではなかったという話を耳にしました。

SAMG、2024年の実績

売上高:1,164億ウォン(前年比22.4%増) ※初の1,000億ウォン超え!

営業損失:61億ウォン

当期純損失:193億ウォン

2021年の売上が383億ウォンだったことを考えると、わずか3年で約3倍の成長を遂げており、その成長スピードはかなりのものです。

しかし一方で、利益面では依然として赤字が続いています。2022年に営業赤字(約3.6億ウォン)へと転じ、2023年にはその損失が94億ウォンまで拡大。2024年には営業損失が35%改善されたものの、黒字転換には至りませんでした。

急激な事業拡大が業績不振の原因?

ティニピンの大ヒットを受けて、SAMGエンターテインメントはファッション、テーマパーク、ゲームなどへと急速に事業を拡大しました。しかし、投入された人件費などに比べて、売上は思ったほど伸びず、結果的に業績が悪化する形となってしまいました。

このような背景から、SAMGは収益性の改善を目指して、ファッションやゲームなど収益性の低い事業を整理し、好調な玩具事業に集中することを決定。そして、商品流通方式も、これまでの中間流通業者を介した形から、直販方式に切り替えました。

その結果、前年と比べて商品売上(9億ウォン→4億ウォン)とコンテンツ制作売上(33億ウォン→16億ウォン)は減少したものの、ライセンス売上は112億ウォンから212億ウォンに、製品売上は773億ウォンから894億ウォンへと大きく増加しました。ライセンス契約数も、前年の77件から127件へと65%も増加したそうです!

そして注目すべきは株価の動き。2025年3月時点で、SAMGの株価は1万2,730ウォンから3万ウォンを超えるまでに上昇し、なんと149%の伸び率を記録しました。

今度はMZ世代もターゲットに!

SAMGは2025年、ターゲット年齢層を広げるとともに、IP(知的財産)のグローバル展開にも注力する方針を打ち出しています。

「4~7歳の既存ターゲットに加え、10代やMZ世代(1980~2000年代生まれ)までをカバーするスーパーIPへと成長させる」とも発表されました。

最近では、現代自動車とのコラボレーションや、モナリザ社のティッシュ製品、韓国の人気コスメブランドCLIO(クリオ)のスキンケアライン「グーダル(goodal)」との『キャッチ!ティニピン』限定エディション、コンビニCUのティニピンラーメンなど、様々な業界とのコラボも話題になっています。

 

「破産ピン」なんて呼ばれながらも、ティニピンは今日も誰かの心をつかんで離しません。可愛さとマーケティングの魔法、そしてちょっぴり切ない大人の事情まで…

ここまで読んでくださった皆さんも、もしかするとティニピンの“沼”に片足を突っ込んでしまったかも?笑

気づいたら買ってる、気づいたらハマってる、気づいたら我が家もティニピン王国。さあ、次に“破産”するのは…あなたかもしれません!?