
韓国でかなり前から存在していたネットスラングが、今や“日常語”として定着している言葉をご紹介します。
それが…「존버(ゾンボ)」です!
「존버」ってどういう意味?
「존버」は、現在では「めっちゃ我慢する(=とにかく耐え抜く)」という意味で使われています。
語源は「존나 버티기(超我慢する)」の略と広く知られていますが、実は最初の意味は全く違いました。
もともとはゲーム用語だった?
「존버」は、かつて韓国で国民的な人気を誇ったアルタイム戦略ゲーム「StarCraft(スタークラフト)」のプレイヤーたちの間で使われ始めた言葉です。
当初の意味は「존나 버로우(ゾンボバロウ、超バロウ)」の略。
ここでいう「버로우(バロウ)」とは、ゲーム内の“Zerg(ザーグ)”という種族が使う「地中に潜る」スキルのことです。
つまり、「地面に潜って出てこない=動かない・放置するプレイヤー」を揶揄して使われていたのが始まりなんです。
「我慢」の意味で使われるようになったきっかけ
2012年、ある有名作家が若者に向けて「존버 정신만 있으면 된다(ゾンボ精神さえあれば大丈夫)」とコメントしたことがきっかけで、「존버」がインターネット上でミーム化に。
そこから「존버=とにかく耐える」という意味合いが強くなり、「존나 버티기(超我慢)」の略と解釈されるようになったんです。
投資ブームでさらに定着
2020年に仮想通貨(暗号資産)ブームが起こったとき、多くの韓国の若者が「존버」という言葉をSNSなどで使い始め、ついには日常用語として定着するようになりました。
中でも有名なのがこの言葉は、「존버는 승리한다(ゾンボヌンスンリハンダ、ゾンボは勝利する)」です。これは「最後まで信じて待てば必ず報われる」という、今や名言のように使われる表現です!
使用例
- ビットコイン、ゾンボ中…頼む、上がってくれ…
- 今回の試験、ゾンボしてたら合格した
- アイドルのファンサ、ゾンボした甲斐があった…ついに成功
「존버」は、もともとはゲーム用語として生まれたものの、現在では我慢・耐える・諦めない精神を表す韓国MZ世代の代表的な言葉にまで進化しました。
ただのスラングではなく、辛い時や不安な時でも「信じて耐えればきっと良い結果が来る」という希望のメッセージも込められているのかもしれませんね。
あなたが今、ジョンボしていることは何ですか?