
「カッセン(갓생)」とは、英語の「God(神)」と韓国語の「생(人生)」を組み合わせた韓国発の新造語です。
他人の模範となるような、まるで“神”のように完璧でストイックな人生を送る姿を意味し、目標に向かって自己管理を徹底する生き方を指します。
背景と人気の理由
この言葉は、成功や効率、セルフブランディングを重視する現代社会の風潮と合致しており、特にオンラインコミュニティやSNS上で注目されるようになりました。
「努力する自分」や「自己管理ができる人」といった理想像を体現するキーワードとして、若者の間で支持を集めています。
有名な投稿「一日だけでもカッセンな生活を送る方法」
この言葉が広まるきっかけの一つとして、韓国の掲示板サイト「ネイトパン(Nate Pann)」に投稿された「一日だけでもカッセンな生活を送る方法教えるよ」というスレッドが挙げられます。
その内容を簡単に紹介すると以下のようになります:
- 朝6〜7時に起床し、軽く身支度をして散歩へ
- 散歩中にコンビニで朝食をとり、9時までウォーキング
- 帰宅後シャワーを浴び、1時間勉強
- 昼食後、さらに2時間勉強
- 電子機器を使わずに20分休憩し、また3時間勉強
- 入浴後に果物を食べながら映画を1本観る
- その後さらに2〜3時間勉強して就寝
まさに“自己管理の鬼”とも言える一日ですね。
「공스타(コンスタ)」とカッセン文化
「カッセン」な生活を実践する人々の中には、Instagramで日々の勉強の様子やスケジュールをシェアする「공스타(コンスタ)」アカウントを運営している人も多く見られます。
努力する姿を見せ合い、互いにモチベーションを高め合う文化が形成されています。
賛否両論も
一方で、「カッセン」は“他人に遅れを取りたくない”という焦りから生まれた自己犠牲の姿であり、
過度な自己啓発や「自分搾取(自己착취)」を美化する風潮ではないかという批判も存在します。
何事もバランスが大切ですね。