
みなさん、お待たせしました!2025年ゴールデンウィーク旅行記、第3話がいよいよスタートです!前回のアルペンルートの壮大さと、ゆったり過ごせたホテル「黒部・宇奈月温泉 やまのは」の話が気になる方は、ぜひ下のリンクをチェックしてくださいね。
今回の旅で私がどうしてもトロッコ列車を入れたかった理由、それは日本でも屈指の“峡谷鉄道”だという点に一目惚れしたからです。この子、ただの普通の電車じゃありません。山岳峡谷専用に作られた特別な観光列車なんです!
もうワクワクが止まりませんよね?
トロッコ列車 基本情報

トロッコ列車は、富山県黒部市にある宇奈月駅から欅平駅まで約20.1kmを走る特別な観光列車です。
深い峡谷に沿ってスリリングに走りながら、大きな橋や暗いトンネル、そして足元に広がる絶壁の渓谷など、さまざまな絶景を楽しめます。
日本屈指の峡谷観光鉄道として知られ、四季折々の美しい景色を誇りますが、特に秋の紅葉シーズンはまさに絶景のピークです。
主要停車駅
- 宇奈月駅 – 出発点。赤い橋「新山彦橋」からスタートします。
- 柳橋駅 – 湖の景色を楽しめるスポット。
- 黒薙駅 – 青い橋「後曳橋」が有名です。
- 鐘釣駅 – 温泉と大きな峡谷がある地域。
- 欅平駅 – 終着駅で、ハイキングの出発点としても人気があります。
※ その他にも、森石駅、笹平駅、出平駅、猫又駅、小屋平駅などの小さな駅があります
⏱ 所要時間と運行情報
- 片道の所要時間は約80分です。
- 運行期間は通常、4月中旬から11月末まで(冬季は豪雪や雪崩の危険のため運休)。
- 運行間隔は1時間に1〜2本程度です。
※ 最近は地震の影響で、一部区間(鐘釣〜欅平)が運行制限されており、猫又駅が臨時終着駅となることもあります。
順次区間開放
| 期間 | 区間 | 折返し駅 | 下車可否 |
|---|---|---|---|
| 4/20〜5/2 | 宇奈月〜柳橋 | 柳橋 | 下車不可 |
| 5/3〜5/9 | 宇奈月〜笹平 | 笹平 | 下車可(20分) |
| 5/10〜11/30 | 宇奈月〜猫又 | 猫又 | 下車可(20分) |
私たちが利用した区間は「宇奈月駅~柳橋駅間」でした。今年は4月20日から順次区間が開放される中、私たちは最初の開放区間である柳橋駅までしか行けなかったです。そしてこの区間は途中下車できず、そのまま折り返す形になります。
正直なところ、本当は終点の欅平まで行きたかったので少し心残りがありました。

でも、実際にトロッコに揺られてみると、そんな思いはすぐに吹き飛びました!短い区間ではありましたが、その分、黒部峡谷の凝縮された美しさをこれでもかと堪能できたんです。
青々とした渓流、目の前に迫る岩肌、そしてレトロな車両から感じる風。むしろ、短い距離だからこそ、一つ一つの景色をじっくりと目に焼き付けられたような気がします。これはこれで、最初から最後まで贅沢な時間でしたよ!
自然をそのまま感じられる列車の旅

峡谷を走る間、窓の外はまさにパノラマの自然劇場でした。エメラルド色の渓流が岩を削りながら流れ、深さのわからない峡谷が遥かに広がっていました。赤い橋を渡るたびにドキドキし、暗いトンネルをくぐると未知の世界に吸い込まれるような感覚に。小さな列車自体もレトロな雰囲気満点で、ガタゴトと揺れる音さえ自然の一部のように感じられ、五感が満たされる旅でした。

また、窓越しに流れる深い森や澄んだ空は心を落ち着かせ、ところどころに見える小さな滝や野花が季節の移ろいを鮮やかに伝えてくれました。乗客たちの静かな感嘆の声とともに、自然の壮大さに完全に没頭できる時間で、日常のすべての悩みを忘れさせてくれる特別な体験でした。

当日は雨が降るか心配でしたが、私たちが乗った時は幸いにも雨は降らず、無事に楽しむことができました。ただ、峡谷地域は急な天候変化が多いため、雨が降った時に備えてレインコートや防水具を必ず持参することをおすすめします。
黒部川電気記念館で感じる歴史と技術の軌跡
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 〒938‑0283 富山県黒部市黒部峡谷口11番地 |
| 電話番号 | 0765-62-1334 |
| 営業時間 | 4月18日~11月30日:7:30~18:00 12月1日~4月17日:9:00~16:00 |
| 休館日 | 冬期(12月1日~4月17日)は毎週火曜日休館 それ以外の期間は無休 |
| 入館料 | 無料 |
| アクセス | 富山地方鉄道「宇奈月温泉駅」から徒歩約3分 JR「黒部宇奈月温泉駅」から車で約20分+乗換 北陸高速道路「黒部IC」から車で約20分 |
| 駐車場 | 専用駐車場なし。近隣の有料駐車場利用 |
| 所要時間 | 約15分程度 |
黒部川電気記念館は、単なる資料館という枠を超え、黒部第三発電所の建設に挑まれた方々の壮絶な歴史と、そこから生まれた電力の偉大さを五感で体感できる場所でございました。

展示の中心は、難工事を極めたトンネル掘削の様子や、過酷な環境下で作業に従事された人々の精神を伝えるジオラマや映像で構成されております。
特に印象的だったのは、当時使用されていた道具や写真を通じて、どれほど過酷な条件下で人類が自然に挑まれてきたのかが、非常に雄弁に語られていた点でございます。土砂と格闘し、時には命を落としながらも、未来のために電力を生み出そうと尽力された先人たちの情熱に、心を打たれました。

また、水力発電の仕組みや、それが日本の産業発展に果たしてきた役割についても、深く学ぶことができました。自然のエネルギーを人間の知恵で活用する技術の進化には目を見張るものがあり、その最前線がこの黒部にあったという事実に、改めて感動を覚えました。

この記念館は、電力のありがたみだけでなく、困難に立ち向かう人間の不屈の精神と、それを支える技術の尊さを改めて認識させてくれる、貴重な体験の場でございました。
トロッコ列車旅行のポイント

🍃 開放型客車がおすすめ
風と自然を直接感じられる開放感たっぷりの車両です。肌寒い日もあるので羽織ものをお忘れなく。📸 景色を楽しむなら?
進行方向右側の座席が景観に恵まれています。♨️ 欅平での楽しみ方
終点の欅平では、足湯や散策などのんびりした時間が楽しめます。今回のトロッコ列車の旅は、まさに大自然の息吹と人間の英知が織りなす感動の連続でした。トロッコ列車の小さな窓から見る景色は、まるで一枚の絵画のよう。そして、黒部川電気記念館で触れた先人たちの情熱は、私たちに電力の尊さ、そして何よりも困難に立ち向かう勇気を教えてくれました。
残念ながら今回は短い区間での旅となりましたが、それがかえって『また絶対に来るぞ!今度は欅平まで行って、もっとこの素晴らしい景色と歴史を深く味わい尽くしたい!』という強い思いを抱かせてくれました。
皆さんも、もし次の旅先を探しているなら、ぜひ黒部峡谷鉄道を候補に入れてみてください。きっと、ここでしか味わえない忘れられない体験が待っていますよ!